ハーレーのオイル交換は走行距離・期間に応じて実施する

新車のハーレーの場合、走行を開始してしばらくの間、パーツ同士が擦れて金属の粉末が生じます。そのため、走行距離が500キロメートル~800キロメートルに到達した時点で初回のオイル交換を実施する必要があります。エンジン内の至る所で粉塵が発生していることから、エンジンオイル・ミッションオイル・プライマリーオイルと共に、フィルターも換えましょう。エンジンオイルは、エンジンの摩耗・腐食を防止する上で重要なアイテムです。ミッションオイルはトランスミッションギアの劣化を、プライマリーオイルは駆動系機構の摩耗を防ぐ役割を果たしています。ビッグツインタイプのハーレーに乗る方は、3種類全てのオイル交換が必須であることを理解しておきましょう。一方、883をはじめとするスポーツスターモデルは、オイル交換の箇所がエンジンオイルとプライマリーオイルの2箇所です。

2回目にエンジンオイルを交換するタイミングは、1回目のオイル交換を行った後、走行距離が700キロメートル~1000キロメートルに達した時です。3回目以降は、2500キロメートル~3000キロメートル走行する度に換えましょう。但し、春や秋はオイルの劣化が進行しやすいため、こまめに交換することが望ましいです。

ミッションオイルとプライマリーオイルの交換は、5000キロメートル走行する度に実施するケースが一般的です。走行距離を定期的にチェックし、オイル交換を忘れないようにしましょう。

因みに、中古のハーレーは、かつての所有者のメンテナンス方法を把握できない可能性大です。実際、長年に渡って放置され、オイルが劣化している中古品は多いです。そのため、中古のハーレーを購入した際には、乗車する前に各パーツのオイルを換えることが推奨されています。